切ないファンタジーBL「騎士と誓いの花」
九重シャム先生の作品です。
騎士と誓いの花
切なくて、胸がキューンとなるファンタジーBLです。
騎士と誓いの花 あらすじ
小さい時に盗賊に父親を殺されたリィトは、奴隷として働いていた所を騎士・グリファスに救われました。グリファスは、自分が使える主の身代わりとなってくれないかと頼み、リィトはそれを承諾します。
シャルハン皇国の皇子の身代わりとなったリィト。
戦乱と飢餓で衰える国を救うために、旅を続けます。
やっと目的が達成されると思った時、敵の襲撃が!!
身代わりとなったリィトは皇子の代わりに囚われて・・・
騎士と誓いの花 感想レビュー
ここからネタバレ注意!!
九重シャム先生の漫画は、人外が多い印象があるのですが、この作品はファンタジー系ではありますが人のお話です。
もうもうもう・・・泣けます。めっちゃ泣きます。
何度読んでは泣いたことでしょうか。
リィトが本当にいい子で、だからこそ一途な想いと行動に泣けるわけです。
まず泣いてしまったのは、リィトの唯一の持ち物だった大切なものを失ってしまった時。普通の人が見ればゴミとしか思えないものでも、リィトにとっては宝物でした。誰もが悪気があったことでもなくしかたがないことなのですが、泣いてしまうリィトの境遇を思うと泣けてしまいます。
その他には、一生懸命言われたとおりの行動しているのに、むくわれないシーンで号泣。
グリファスは不器用な面があって言葉足らずです。
そのため、真意がリィトにはなかなか伝わりません。
皇子のように振る舞えと言ったり、皇子とは違うんだからいい気になりすぎないようにと言ったり・・・
ケガをした時の塗り薬は貴重だからあまり使うなと言ったと思えば、他の時にはなぜ治療しないのか?と言う・・・
グリファスからすれば何も間違ったことを言っていないのだけど、真意が伝わっていない分、その言葉通りに従っているリィトは傷つき振り回されてしまいます。この部分は、本当に切ないな~~。
後半は、リィトにとって最もつらいことが起こります。
もうここは、ホロッと泣くどころではなく、涙腺のゆるい私は号泣です。
ストーリー重視の方や、涙を流して癒やされたい方におすすめのBL漫画です。
最後はみんなハッピーですから、読後感は爽快です。
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